期末一括仕訳における仕訳ルールのポイント

前回は、期末一括仕訳のうち、資金仕訳について解説しました。

期末一括仕訳-資金仕訳

統一的な基準における仕訳では、通常の複式簿記の仕訳とは異なり、

複式簿記の仲間から外れた、「資金収支計算書」を同時に作成しようとすることから、

一部特殊な仕訳となっています。

今回は、期末一括仕訳における仕訳ルールのポイントについて解説します。

 

仕訳ルールのポイント

今回は仕訳ルールのポイントについて説明します。

仕訳にはルールがあります。

特に次の4つの点はルール上重要なポイントなので、これだけは押さえておいてください。

必ず左と右に記載、左右の金額は一致

統一的な基準の仕訳にあるCFは実は仕訳ではない

仕訳には定位置がある

勘定科目を用いる

 

必ず左と右に記載、左右の金額は一致

仕訳は必ず、このような形で左と右に記載をします。左と右は必ず一致します。

簿記の専門用語で、左を借方、右を貸方と言いますが、覚えなくても大丈夫です。

shiwake1

 

統一的な基準の仕訳にあるCFは実は仕訳ではない

統一的な基準では、資金仕訳を次のように記載しています。

shiwake2

 

しかし、実際システムで走っている仕訳(本来の複式簿記の仕訳)は次の仕訳であり、統一的な基準の仕訳でCFと記載されている部分は、本当はBSの現金預金(資金)です。

shiwake3

 

統一的な基準の仕訳は、BSの現金預金(資金)を省略して、CFの項目を記載しています。

CFの項目を記載する理由は、その情報から資金収支計算書を作成するためです。

複式簿記の知識のある方が、統一的な基準の仕訳を見ると全く理解できないのは、複式簿記の仕訳の「現金預金」部分を省略して、複式簿記の項目ではないCF(資金収支)を現金預金の代わりに記載しているためです。

CFと書いている箇所は、BSの現金預金(資金)なのだ、と覚えておいていただくと、統一的な基準の仕訳が複式簿記のルールで理解できるようになります。

 

仕訳には定位置がある

仕訳には定位置があります。

財務書類ごとに、次のようになっています。

teiichi

 

現金や建物は資産になります。資産は左が定位置です。

地方債や退職手当引当金などは負債です。負債は資産の逆で右が定位置です。

行政コスト計算書の費用や収益も同様です。

費用の定位置は左、収益の定位置は右です。

仕訳を書くときに、増加するときは定位置側、減少するときは反対側に仕訳を記載します。

例えば、現金が増加するときは、現金は資産に属しますので左側、現金が減少するときは反対側の右側に記載することになります。

純資産の項目だけ特殊で、純資産が減少するときは左が定位置、増加するときは右が定位置です。

このルールをまとめたのが、次の定位置分類表になります。

teiichi-bunrui

 

勘定科目を用いる

仕訳を記録するときは、統一的な基準で定められた勘定科目を使います。

これにより、他の団体との比較が可能となります。

主な勘定科目は次の通りです。

kanjo-kamoku

 

以上が統一的な基準の仕訳のポイントです。

次回は非資金仕訳について解説していきます。

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