【参加報告】四国まちづくりオフサイトミーティング(二日目編)

5月25日、26日と二日間に渡る四国まちづくりオフサイトミーティングに参加してきました。初日編はこちらをご覧ください。
二日目編の様子をご報告します。

第4部 高校生サミット

高校生サミットでは愛媛県の高校からなんと14校も参加。
もちろん大人の参加者もたくさんいるので、会場のサイボウズのオフィスが人でぎっしり埋まっています。

まちづくりを中心とした高校生の取組みについて発表がありましたが、どれもユニークで、郷土愛に溢れていました

え、こんなことができるの?とびっくりしたり、時にはほろりとする場面も。
それぞれとても密度が濃いのですが書ききれないので、雰囲気だけでもお伝えしていきます。
一点お断りさせて頂きます。本文中の写真には、中川個人が撮影した写真の他、FBグループ「4OM2019.withSBP」に投稿された写真を、 管理者田中氏の了承を得て利用させていただいています。

1 松山商業高等学校地域ビジネス科「地域に根ざした地域ビジネス科の取組」

地域に伝統的に伝わる一升餅から派生し、地域の子どもを地域の皆さんと一緒にお祝いする活動を中心に発表してくれました。その他さらっとでしたが、地域仮想通貨の実験的取り組みの紹介もあり、びっくり。

参考:愛媛県立の高等学校・中等教育学校における、魅力化の取組を紹介するページでの報告 松山商業高等学校

2 上浮穴高等学校「久万からハジメル」

地域の人口減少のスピードの速さや高齢化率が他の地域より高いことに危機感をいだき、SDG’Sの観点から自分たちに何ができるかを考える取組み。
考えさせられます。

参考:愛媛県立の高等学校・中等教育学校における、魅力化の取組を紹介するページでの報告 上浮穴高等学校

3 川之江高等学校「ブラタモリが川之江に来たら」

ブラタモリが川之江に来たらと想定し、スカイプを使った授業、フィールドワークで地域の魅力を発見する取組み
2時間実際に歩いて、防災について興味を持つようになったそうです。
地域の知らなかったたくさんの魅力にも気づいたことでしょう。

参考:愛媛県立の高等学校・中等教育学校における、魅力化の取組を紹介するページでの報告 川之江高等学校

4 土居高等学校情報科学部「日本初!?高校生発、インバウンド盆栽 ツアー商品化」

地元の旅行社と組んで、外国人向けの盆栽ツアーを企画し、全国高等学校観光選手権訪日部門グランプリを受賞した取組み。
ユニークなおもてなしイベントや郷土料理の企画も素晴らしかったですが、グランプリの優勝賞金を、台風で被災した小学校に寄付して小学生達から感謝の手紙が届いたという報告にホロリとしました。

参考:産経ニュース「観光甲子園で愛媛・土居高校がグランプリ 訪日部門、海外の盆栽ブームに着目

5 丹原高等学校GAPチーム「農産物の国際基準GLOBAL G.A.P. 認証取得から地域貢献へ」

地元産のぶどうの国際認証を取り、台湾でプロモーション販売してしまうという驚きの内容。プロモーション販売に備えて台湾語の勉強もしたそうです。

高校生に輸出ができるんだと、本当にびっくりでした。

6 今治北高等学校大三島分校「島って憩うぜ、大三島」

この40年で人口半減15歳以下人口は1/4になることから、地域の活性化と、学校の存続が大きな課題だとして、地域の魅力の再発見に取り組んでいます。
休憩時間に大三島の魅力を伝える冊子もいただきました。読み応えたっぷりです。
今後予定している大三島お仕事図鑑(島内の職業についての調査)の取組みも興味深いです。

7 川之石高等学校「地域とつながる私たち~福祉系高校の取り組みを通して~」

先輩から福祉の知識と技術を受け継ぎ、この知識と技術を学校の外に伝える取り組みをしています。小学生~高校生に介護について伝えたり、手話を教えるという取り組みもしているそうです。

「私たちは一生の仕事として介護福祉士の仕事を選びました」「卒業後は介護福祉士として地元で働き、だれもが安心して生活できる街づくりに貢献していきたい」というところで、ほろりとしてしまいました。

8 新居浜南高等学校「別子銅山近代化産業遺産を生かしたまちづくり学習~マインからマインドへ~」

別子銅山を中心とした取組みの紹介です。
10年前(1999年)より別子銅山の学習をスタート。

今ではホームページやガイドブックも作成しています。
ホームページに取組みの内容や別子銅山の魅力、ガイドブックが紹介されていますが、びっくりの充実ぶりです。

新居浜南高等学校 別子銅山ホームページ マインからマインドへ

9 宇和島水産高等学校「フィッシュガールの挑戦」

愛媛県産クロマグロの解体ショーをしているそうです。
なんと北海道や、ハワイにまで行ったことも。

マグロの解体をするガールだから、フィッシュガールなんですね。

10 三崎高校せんたん部「ふるさとのバトン」

地元の生徒にインスタ映えする写真を撮ってもらい、その写真を使ってプロジェクションマッピングをするなど、とてもイマドキで、大人だと思いつかない取組みをしています。なんと「せんたんビギンズ」という映画も撮影したそう。

11 八幡浜高等学校商業研究部A☆KINDO「八幡浜の魅力発信 郷土愛の醸成を目指して」

地元の未利用魚で、給食メニューを考案する取組みの発表です。
魚を選びに行って、調理方法を研究し、実際作って試食したり、学校の給食として食べてもらったりしたそうです。
最初骨の多い魚を選んでしまったため、骨切りをするなど調理方法を工夫をしましたが、給食となると加工費が高くなるため、別の魚を探して一からトライしたりと試行錯誤があったようです。
未利用魚の活用につながるし、郷土愛の醸成にも繋がる素晴らしい取り組みだと思います。

参考:愛媛県立の高等学校・中等教育学校における、魅力化の取組を紹介するページでの報告 八幡浜高等学校

12 北条高等学校「風早 HOP!STEP!JAMP!!!」

毎年テーマを決め、商品開発を行ったり、風早焼という焼き物の研究をしたり、地域に貢献するための取組みをしています。
直近では、学校に風早アクアランドという手作りの水族館施設を作るという面白い取り組みも。
ビデオで紹介がありましたが、ユーモアたっぷりで笑えます。

13 伊予高等学校「総合的な学習の時間 探Qの取組み」

伊予高校をアピールする商品を開発しようと、地元の会社から材料を提供してもらったり、地元のお菓子屋さんなどにもアドバイスをもらい、地元の食材を使ったクッキー地元産の果物ゼリーを開発。文化祭で販売し、今後販路開拓をしていくそうです。

14 今治西高等学校伯方分校「爽快!走快!そうかい!!伯方島・再発見」

サイクリングの聖地と言われる今治らしいサイクリングを中心とした取組みと、俳句や地元の和太鼓を通じ、伯方の魅力を発信する取組みです。
地域の魅力のあるポイントを記載したサイクリングマップの作成や、高校生が一緒に伴走してくれるサイクリング大会も開催したそうです。

発表後は、午後からの講演者の藻谷さんや愛媛大学社会連携推進機構の前田教授からコメント。
私も田中さんから、コメントお願いします、と言われていたので感想を一言。

(以下コメントの概要)

先入観のない発想
地域のすばらしさを感じる心
地域に貢献したいという気持ち
これに心を動かされた。
大人である私たちも、高校生のみなさんに負けないよう頑張っていきたい。
高校生のみなさんも、今の気持ちを大人になっても持ち続けてほしい
(大人になると、ありきたりの発想に陥り、また自分たちから行動を起こす、自分たちが変えていくという気持ちを忘れがちになってしまうから)
高校生に少しでもメッセ―ジが伝わればいいなと思います。

あとである自治体の方とお話しましたが、うちの地元の高校も参加していた。
うちの自治体とも共同で何かやっているらしいことは知っていたが、成功するかもわからない、こんなことをやっていたのか。
自分たちは何かに挑戦しようとする前に最初から無理とあきらめて行動を起こさない。
高校生の発表を聞いて、反省した。
自分たちも頑張らないといけない。
そして、〇〇堂に広告料を払っている場合じゃないと。
地元の高校とやっていけばいいじゃないか。
そのようなことをおっしゃっていました。

私も同感です。
地元に宝が眠っています。
高校生と行政や地元民間企業のコラボ、絶対いいと思います。

第5部 藻谷浩介氏講演会

第5部はお待ちかね、デフレの正体、 里山資本主義で有名な藻谷浩介氏の講演です。

藻谷氏からのお話は、ちゃんと数字を見て物を言いなさいというものでした。
例えば、 日本の殺人事件の件数は昔に比べて増えているか、減っているか、横ばいか、という質問があり、増えていると思う人はパー、減ってると思う人はチョキ、横ばいだと思う人はグーのようにグーチョキパーで手をあげます。

色んなデータについてずっとグーチョキパーをして、まあ勝ったり負けたりでしたが、すっかり何のデータだったか忘れてしまいました。
とにかく冒頭に書いた、ちゃんと数字を見て物を言いなさいというメッセージだけが頭に残りました。

最後は、今後幸せな人生を送るためにどうあるべきかというお話
人生は9回裏まであることを忘れないこと。
どういうことかと言うと、サラリーマンは通常60歳が定年で、野球で言うとまだ6回戦であるにもかかわらず、ほとんどの人がそれでゲーム終了だと思っている。

地域との関係を作らず60歳で会社を定年退職し、地域だけでなく社会との関係も断たれて孤立化する。
これからの時代は、人生は9回裏まであることを前提に、お金ではなく地域と次の世代にバトンをつないだ人が幸せになれる

と、このようなお話でした。

最後に、午前中の高校生の発表に対し一言ずつコメントがありました。

最後は全員で記念撮影。

高校生のみなさん、発表、発表準備、お疲れさまでした。

以上で長かった二日間のイベントも終了。
二日間とも新しい発見があり、また新しい出会いがあり、あっという間でした。

私も大学や高校に赴き、公会計などの話をする活動をしています。
今後はもっと地域が盛り上がるような活動ができたらなあととても刺激を受けました。

ほかの地域でも、高校生サミット他府県版、ぜひ広がっていくといいなと思います。


こちらもよろしくお願いします。

6月9日(日)20時から、田中氏のこのイベント秘話や砥部町の公会計の話を中心に私がインタビュー形式で対談するネット上のセミナー(ZOOMを利用)を開催します。

6月9日 公会計田中さんに聞いてみようのお申込みはこちら

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