【参加報告】四国まちづくりオフサイトミーティング(初日編)

5月25日、26日と四国まちづくりオフサイトミーティングに参加してきましたので、初日編と二日目編の2回にわたり、イベントの様子をご報告します。(注)写真多いです。

はじめに

公会計で活躍中の砥部町の田中氏は、毎年、砥部町や松山を会場にバランスシート探検隊やシミュレーションゲームイベントを開催されています。

今年は、四国まちづくりオフサイトミーティングのイベントとして、バランスシート探検隊やシミュレーションゲームイベントに加え、高校生サミット、藻谷浩介氏講演会を含む豪華版。初日夜には居酒屋のフロアがいっぱいになるほどの人数での懇親会、2次会には藻谷浩介氏も参加されるなど、もりだくさんな2日間でした。

なお「まちづくりオフサイトミーティング」については、下記に詳しい紹介記事がありますのでぜひご覧ください。

全国へ広がるオフサイト・ミーティング

注:本文中の写真には、中川個人が撮影した写真の他、FBグループ「4OM2019.withSBP」に投稿された写真を、 管理者田中氏の了承を得て利用させていただいています。

第1部 バランスシート探検隊 消防署の財務諸表を片手に消防署見学

初日の一つ目のイベントは消防署見学です。

9時半に砥部町消防署に集合し、最初は四国まちづくりオフサイトミーティングの主催者、坂出市の福田氏よりご挨拶。

次に千葉大学大塚教授の講義を受けます。

大塚先生からは次の資料に基づき、コストとロスの違いについて説明がありました。

 

次に消防署の方から、消防署の様子について説明がありました。

消防庁舎や消防車両について、田中氏にバトンタッチし、実際の貸借対照表や行政コスト計算書を用いて説明がありました。

砥部町の消防署は一部事務組合形式ですが、資産が26億円、14億円、そのうち砥部町分は資産が14億円、行政コストは4億円となっています。

砥部消防署の値段は18億円で、帳簿価額は16億円です(帳簿価額とは減価償却累計額を差し引いた後の金額を言います)。

救急車は1800万円、 ポンプ車は2700万円だそうです。

 

後から聞いたところ、救急車の耐用年数は5年だそうですが、実際には10年くらい使えるそうです。

 

このような説明を聞いていると、 突然、火災発生の放送が。

しかし説明をしてくださっている人は慌てた様子もなく説明を続けられています。

あれ、これは訓練なのかなと思っていると、どうも消防車が出動した様子

説明をして頂いていいんでしょうか。非常に申し訳ない気持ちに。

その後消防署全体を案内してくださいました。

指令はすべてコンピュータ制御されています。

更衣室

出動がないときは筋トレもします。体力勝負ですもんね。

食事は自分たちで作るそうです。

仮眠室。

救急車。今で5年ほど経過しているそう。まだまだ使えそうです。

放水体験や地震車体験も。

ちなみに、水道局に水道料金を払っているのだそうです。

私も乗りましたが、震度7はすごい揺れでした。

こうして見学している間にも、何度か救急車の出動要請があり、ほとんど人がいらっしゃらない状況でした。

午前中は以上で終了

お忙しい中説明、案内をしてくださった消防署の皆さま、ありがとうございました。

 

第2部 まちづくりシミュレーションゲーム SIMとべシナリオ

午後からは砥部町文化会館に場所を変えてシミュレーションゲームです。

最初は砥部町長よりご挨拶。

お休みの日にわざわざ参加していただいてありがとうございます。

次に田中氏の公会計の講義を聞きます。

次がいよいよシミュレーションゲームです。

私は高校生チームが途中で帰るのでそこについて欲しいと言われました。

全グループ6人ずつで、 7グループできました。

ここからは高校生グループの実況中継をします。

田中氏がルール説明をされているのですが、高校生グループ、説明を聞かずおしゃべりしている子がいます。ほかの生徒もまったく田中氏の方を見ていません。

このゲーム、ルールがわからないと絶対できません。

そこで、

「こらこら、ちゃんと説明聞いとき。ルール分からへんとゲームできへんから」

愛媛の子達におもいっきり関西弁で喋ってしまいました。

 

あずいず市長訓示。

かわいらしい市長さんです。

シナリオを一生懸命読んでいます。

訓示が終わり、ゲームスタート。

それぞれにゲームシナリオや、事業カードを配り、始めてもらいました。

高校生たちは途中で帰ってしまいます。

おそらく2ゲーム目に入るか入らないかぐらいで終了です。

この短い時間で少しでも何かを持って帰ってもらうことを一番に考え、基本的には全て任せることに

 

ほっておくとそれぞれシナリオを読み始めました。

一応シナリオ順番に読んでいくと言うルールは聞いていたようです。

ただ、シナリオを読み終わるとやはり次に何をしていいのか全く分からない様子

簡単にルールを説明します。

なんとかやっと皆で話し合いを始めてくれました。

しかし。。。

 

福祉・ こども部長が言います。

社会保障費、まずこれを切りましょう。

だって午前中の消防署で言ってたけど、 福祉にお金をどんどんつぎ込むから、救急車をタクシー代わりに使うお年寄りが出てくるんでしょ。

私たちにはお金が回ってこないけど。

 

いや、そう、 本音を言うとそうかもしれないけれども、シナリオでは、社会保障費1億円はどうしても増やさないといけないんです。。。

 

ということで、 ルールをもう一度簡単に説明し、 なんとか理解してもらい、社会保障費は増加をする前提で考えてもらうことに。

 

いやそりゃあ、お金がなくなったら駄目だから、事業をやめるという選択しかないね。

誰かいらない事業のカード、持ってない?

 

すると産業スポーツ部長が、 マラソンで健康づくりカードを差し出し。

こんなの個人がやればいいことで、これにお金を出す必要はないでしょ。

全員一致で廃止

事業廃止への影響の箇所に、影響なしと書かれました。

 

うーん、 これも真実かもしれない。

経済効果のある大マラソン大会ならいざ知らず、住民のうちどれほどの人が参加して、たった年1度のマラソン大会でどれだけの住民の健康が増進したと言えるのか。

 

次はオリンピック記念館です。

こちらは、うーん、いるんじゃないかという声が少しだけ聞かれましたがすぐにかき消されました。

建設費が高すぎる。

オリンピックが終わったらどうせ誰も使わない。

 

これも的を得ています。

 

次は、高校授業料無償化

 

これは必要性とかについて意見はなく、州がお金を出してくれるんだったら負担もないしそれだったらいいんじゃないか、という結論に。

 

はい、ただあずいず市としての負担がないだけで、実際住民が税金として負担するので、本当はここはしっかり議論すべきところです。

 

以上で終了。

こんなこともあるんじゃないか、 こういうことも話し合ったらどうかと言いたいところをぐっと我慢しました。

自分たちで発見しないと意味がないので。

 

次に隣のグループに議員役としていきます。

となりのグループの説明は理路整然としていて、また資料もとても丁寧に書いてあるので、 高校生たちとても感心していました。

ここで議員として色々質問したり意見を言わないといけないんですが、みんな何も言いません。

ちゃんと言うように、と促したところ、

「だって説明完璧やし。それに私たちのグループと全く同じやし、言うことない」

とのこと。

一つ質問が出ました。

事業を廃止してNPOに任せるとあるが、NPOって何ですか、という質問でした

専門用語、わからないことありますよね。わからないことをうやむやにせず、ちゃんと聞いた姿勢はGOODでした。

 

次に高校生グループに議員がやってきました。

みんな黙ったままです。

議員さんから、今回の予算編成について説明をお願いします、と言われ、ある子が、「先輩、やってー」と言い、先輩と言われた子が説明をしました。

この「ある子」は、実は田中氏の説明中もずっとおしゃべりしてあまり聞いていなかったのですが、グループの話し合いの間は一番リーダーシップをとってどんどん人に意見を聞いてグループをまとめていました。

今回グループの話が盛り上がったのもこの「ある子」のおかげです。

違う高校の子が混じっていたのですが、最後は見事にみんなで話し合っていました。

 

議員から、オリンピック記念館は建てるべきと言われましたが、

建ててからも建設費の3倍から5倍の維持費がかかります、と突っぱねていました。

みんなよくやったと思います。

結局時間がきてしまい、1回戦で終了

みんなお疲れ様でした。ありがとう。とても楽しかったです。

この後2回戦、3回戦と行い、最後に自分たちの子の名前とビジョン、 選択した施策を書いて終了。

それぞれのグループが前で発表し、 最後人気投票が行われました。

 

1位はちょうど高校生の議員役できてくれた「やす市」でした。

第1回戦が、 高校生の選択とほぼ同じだったので、高校生の感覚に近いグループですね。

男性が1名、女性が5名で女性が多いことも特徴です。

こちらが「やす市」の シートです。

他のグループの人がこのシートを見て、お金を使わずにここまで出来るんだと感心していました。

個人的な意見としては、箱物がないだけで大分余裕が出てくると思います。

それにこのシナリオでは維持費を考慮していないので、維持費を考慮すると建てると建てないでこれよりさらに差が出てます。

あ、金利負担もですね。今は金利が低いのでそれほど大きな差は出ませんが、利率があがると相当な影響があります。

以前ブログに書きましたが、1千万円30年一括返済で1%だと返済額は1300万円、5%だと2500万円です。

横道にそれてしまいました。

最後また田中氏の講義を聞いて、ちょっとしたどんでん返しもありつつ、以上で終了。

本日は以上でおしまいです。

また明日続きを記載します。


なお、6月9日(日)20時から田中氏のこのイベント秘話や砥部町の公会計の話を中心に私がインタビュー形式で対談するネット上のセミナーを開催します。

下記こくちーずサイトよりお申込みください。

セミナーにはZOOMを使用します。

ZOOMの使用に不安がある方は、直近ではありますが6月2日にZOOM利用方法説明会(+ふせん仕訳演習)もしますので、ぜひご参加ください。

6月9日 公会計田中さんに聞いてみようのお申込みはこちら

6月2日 ZOOM利用方法説明会(+ふせん仕訳演習)のお申込みはこちら

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